臓器移植の父90歳で死去
世界で初めて肝臓移植をし、「臓器移植の父」と言われた外科医、トーマス・スターツルさんが4日、
米ペンシルベニア州の自宅で死去した。
90歳だった。
米ピッツバーグ大によると、
63年に世界初の肝臓移植を米コロラド大で実施した。
81年にピッツバーグ大教授になり、
92年にはヒヒの肝臓を人間に移植する異種移植を実施したが、
患者は70日後に死亡した。
移植医療の国際的なリーダーとして活躍し、
藤堂省(とうどうさとる)・北海道大名誉教授ら多くの日本人医師を指導した。
12年、米ラスカー賞(臨床医学部門)を受賞した。
参考資料:朝日新聞2017年3月7日